中級者向けウェビナー「ELTRESで何ができる? ELTRESを活用した実証実験のご紹介」<ウェブセミナーレポート>

IoTの仕組みと、LPWA通信の基本、そしてソニーネットワークコミュニケーションズが提供するLPWA通信「ELTRES」についてお伝えしたウェブセミナー「誰でもわかる!いまさらきけないIoTの活用について~ELTRES IoTネットワーク 初級編~」(https://eltres-iot.jp/blog/blog-008/)。

その続編となる中級者向けセミナー「ELTRESで何ができる? ELTRESを活用した実証実験のご紹介」が2020年9月25日に行われました。本記事ではこのセミナーで発表された、実証実験事例をお伝えします。


自治体向けIoTソリューション事例

近年、防犯や防災といった課題をIoTで解決しようと検討する自治体が増えています。ただし、初期費用がかかるケースがほとんどで、ハードルが高いという印象を抱く自治体が多く、実際に導入にいたらないというのが実情でした。

しかし、ソニーネットワークコミュニケーションズがインフラを整備しているELTRESであれば、導入する際の懸念事項となる基地局設置の負担がありませんし、海外のクラウドを経由する他のLPWA通信と違い、データゲートウェイからお客様のサーバーに直接データを送ります。

岩崎電気株式会社「街路灯の電力監視と設置位置管理」

岩崎電気株式会社では、不明瞭な場所の街路灯の死活監視について、1人の作業員が目視で見回りを担当し非効率という課題がありました。そこで、街路灯の死活監視・電力消費量の集中管理によるコスト削減、街路灯位置の把握による作業効率向上を目的とした専用モジュールの試作実験をすることになりました。

従来の通信によるIoT活用では、受信局のエリアカバー範囲が狭く、基地局の個別設置が必要で、高コストになってしまいます。しかし、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する「ELTRES」は基地局設置不要で広範囲のエリアカバーにより、低コストで試作実験ができます。

この実証実験の結果、街路灯の動作確認が可能であることが証明され、現在は自治体様向けの試験運用の提案が進行しています。

CHRONOX株式会社「富山県射水市 まちのインフラ及び積雪・雨量・水位のみえる化」

CHRONOX株式会社では、行政サービスの充実を図るため、安全安心に関わる観測システムを構築するという課題がありました。

しかし、そのシステム構築のためには、膨大な基地局設置費用と電力が必要であること、さらには受信局のカバー範囲が狭く、特に山間部は厳しいという懸念事項がありました。

そこで、自治体の負担を軽減しつつ住民行政サービスを向上できる安価なシステムとして、低消費電力で広範囲のエリアをカバーしているELTRESが導入されました。そして消雪装置の稼働状況と除雪箇所の積雪状況の遠隔監視、雨水幹線とため池の水位と雨量を遠隔監視する実証実験を行うことになりました。

実験は滞りなく進行中で、2021年3月まで継続の予定です。さらに、今後のシステム導入に向け、気象庁データとの連携などの機能拡張を並行して進めています。


海上向けIoTソリューション事例

ELTRESは海上との相性がよいLPWA通信で、見通し100kmという長距離通信性能と、海面ギリギリでも通信が遮られづらいという特徴があります。そのメリットから、船舶の位置監視や、海上ブイ紛失管理、ダイバーの安否を確認するための入島者管理について多くのお声がけをいただいています。

横須賀リサーチパーク「海上実証実験」

横須賀リサーチパークは、さまざまな海上案件に対応できるよう、各海面から高さごとに各通信の疎通を行う目的で横須賀周辺の山にハイブリッドな基地局を設置し、横須賀から房総半島でどれだけデータが取れるかを確認しました。

他社通信の送信機は海抜0cmで影響を大きく受けましたが、ELTRESは海抜0cmでもシミュレーションと同等の実験結果が得られ、海に強い通信であることが証明されました。


山岳向けIoTソリューション事例

山岳地帯は海上同様にELTRESの長距離通信が活かせるエリアです。

ELTRESには電源の確保が難しい僻地でも長期間デバイスを動作させられる省電力性能があるため、登山者の見守り、天気予報ではカバーできない山岳地帯のスポット気象観測、地滑りの監視、鉄塔の状態監視などのニーズを満たすことができます。

日本システムウェア株式会社「アドベンチャーレースのトラッキング」

地図とコンパスのみで自然環境の中を数日間かけて、時には数百キロ走るアドベンチャーレース。日本システムウェア株式会社では、実際に選手にELTRESの端末を持ってもらい位置情報を把握するという実証実験を行いました。

従来のモバイル回線の場合、圏外になって通信できなかったり、3日間のイベントを充電なしでトラッキングすることが難しかったりという問題がありました。しかし、ELTRESなら、広範囲のエリアカバーにより圏外を防ぐとともに、省電力のためイベント中の充電なしでトラッキングが可能となります。安定して選手の位置情報を把握できるようになるので、選手に何かあった場合、自主的に救護班が駆けつけることも可能です。

さらに、選手の位置情報の共有は、メディアは撮影のためのアングル準備がしやくすなったり、観客は臨場感を味わうとともにレースの擬似体験ができたりするというメリットもあります。


車両向けIoTソリューション事例

渋滞監視、車体情報収集、車両衝突検知など、車両はIoT活用の代表的な領域です。ここでは、ELTRESの高速移動体への適応力が活用できた実証実験について紹介します。

株式会社LOMA「ELTRESを活用した配送ルート最適化」

株式会社LOMAでは、レッドオーシャンである物流業界において、配送ルートを最適化して優位性を獲得するため、流通業界で活用できるIoTプラットホームをできるだけ早く立ち上げ、物流をコントロールしたいという目標がありました。

しかし、従来の通信によるIoT活用の場合、高速移動時に通信できなくなったり、基地局設置のためスタートするまでに時間がかかったりするという懸念事項がありました。

高速移動でも通信が行え、基地局設置不要のELTRESならクイックスタートが可能です。実証実験では、車両にソニー製端末を取り付けることで、位置情報を把握してAIでルート分析を行い、最適なルートを算出して業務効率化が可能になりました。今後は、荷物の温湿度管理など、さらに付加価値を加えた実証実験を行う予定です。


ELTRESの実証実験は幅広い領域で始まっています。中には実証実験プログラム(https://eltres-iot.jp/program/)を活用すれば、すぐに試せることもあります。

実証実験プログラムは、4ヶ月単位でリーズナブルにIoTやELTRESをお試しいただけるプログラムとなっておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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