社会で活躍する人材の育成に向けて!実践的なAI・IoT教材に関する専門学校の活用事例

近年、数理・データサイエンス・AI教育が重要性を増す中、ソニーのELTRES IoTネットワークは、教育機関における実践的な学びを支える基盤技術として広がりを見せています。

ELTRESのパートナー企業である株式会社クレスコは、高等教育機関に対して「動かして学ぶIoTとAI」(以下、CLIP学習教材)という画期的な学習教材を提供しています。

CLIP 学習教材「動かして学ぶ IoTとAI」

この教材は、IoT・AI・クラウド・データ通信を包括的に学べる教育コンテンツと学習機材がワンセットで構成されており、教師に対しては教育プランの作成に伴う負担を軽減して、学生に対しては機材を一人ひとりが利用することで主体的な学習を促進して、且つ、技術知識ばかりに向かわず社会課題に目を向けて解決力を養うことを目指しています。

麻生情報ビジネス専門学校 福岡校では既にこの教材の活用が始められており、同校の取組み状況についてAI&IoTクラスを担当する元田講師にお話を伺いました。

専門学校で授業を行う上での課題を教えてください

麻生情報ビジネス専門学校 福岡校は、九州トップレベルでITエンジニアを目指す学生を輩出しており、それらの学生に対して実践的なスキル習得をできる教育環境を提供しています。
特にAIとIoT に関しては力を入れており、それらの授業では教室を飛び超えた環境でも学べるように通信可能な機材を用いた実践形式の演習授業を取り入れています。
しかし、演習授業では以下のような課題がありました。

・学生がプログラミングや機材を扱う上で色々なところにつまずく

・学生がつまずくのでマンツーマン指導が中心となる(多くの学生には多くの教員が必要)

・計画通りにカリキュラムが進まない(高い教育効果が得られにくい)

これらの課題を解決できるような教材を探していました。

AI&IoT専攻クラス 元田講師

CLIP学習教材の導入理由を教えてください

先ず、CLIP学習教材は演習授業を行う上で感じていた課題を解決してくれると考えたからです。CLIP学習教材に付属されている教育ガイドが、学生がつまずきそうなところをしっかりとケアしてくれるので、演習授業中の教員は負担を軽減できます。実際に1人や2人の教員で数十名クラスの演習授業を受け持つことができ、計画通りにカリキュラムも進められています。


次に、CLIP学習教材を使用することでIoTとAIを実践的且つ体系的に学べると考えたからです。IoTに関して、学生は機材のSPRESSENSEでプログラミングとセンシング、ELTRESで通信、クラウドデータベースでデータ分析を実際に行って、理解を深められます。AIに関して、学生は機材でエッジAIの開発を行えますし、CLIP学習教材で紹介されているAI開発ツール「Neural Network Console」を参考にして、学生の関心が高いAI分野を実践的に学べることも魅力です。


本来、学校側で個別に用意しなければならない機材やELTRES通信、クラウドデータベースは、CLIP学習教材の構成に含まれているので運用もしやすく、また学生向けにはサンプルプログラム、教育者向けにはシラバス例などの教育コンテンツも用意されているので、授業ですぐに活用できる点も決め手でした。

CLIP学習教材の導入メリットを教えてください 

授業の質の向上に繋がっていると感じています。なぜならCLIP学習教材があることで、教員は”本来伝えたいこと”の準備に注力できるからです。
これまでは教員自身で教育プランを作り、教材の手配や準備、教育ガイドの作成を行っていましたが、CLIP学習教材があれば基本的な準備は不要で、その代わりに教育ガイドをベースに学生の習熟度に合わせて応用的なエッセンスを加えることができ、学生に対してより質の高い教育サービスを提供できるようになりました。

これにより学生も本来学ぶべき部分に注力できるようになり、講義形式の授業では見えなかったコーディングやハードウェアを取り扱う際の注意点を認識しながら、講義で得た知識を実践に応用する難しさや問題解決の重要性も身をもって体感できるようになります。CLIP学習教材によって問題解決力をより一層育むことに繋がると考えています。

今後の目標を教えてください

CLIP学習教材は、ソニー社が実施する学生向けのIoT・AIコンテストとも連動しているので、それを活用して当校の学生もどんどんチャレンジして視野を拡げていって欲しいです。


当校では社会で活躍し、社会に貢献できる人材の輩出を目標にしています。このような人材の輩出に向けて教員は、学生たちの「実践力」と「課題解決力」を養うと同時に、学生たちの目を社会に向けさせることが重要です。コンテストへの参加を通じて、他の大学や専門学校の学生と競う環境の中で、「実践力」と「課題解決力」を一層高めてほしいですね。

麻生情報ビジネス専門学校 福岡校のAI&IoT分野の学びについて教えてください

麻生情報ビジネス専門学校 福岡校は、ITエンジニア、税理士、事務・経理・販売のプロを目指す総合専門学校で、高度な専門性を持たすだけでなく、人間力も高く伸ばすことを理念としています。
ITエンジニアを目指す学生向けには、業界の未来をリードする人材を育成することを目的に、AI&IoT、ネットワーク・セキュリティ、システム開発の3分野に関するカリキュラムを展開し、2年制、3年制、4年制ごとに学科を設けています。


AI&IoT 分野では、2年間でITとAIの基礎を学ぶのは各学科共通で、3年制を選択した学生はさらにそこから組み込みと通信を学び、4年制を選択した学生はさらにAIとIoTを組み合わせた実用的なスキルを学べます。
実践に強い知識と技術を習得した即戦力を育成します。

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