「NISSAN X-TRAIL Adventure Race Japan in NAGANO 2018」
NSW株式会社 / ARJ事務局
「IoTプラットフォーム Toami」
https://www.m2m-cloud.jp/
実証実験の背景
地図とコンパスのみでゴールを目指すアドベンチャーレースは、選手の安全管理が必須です。近年はGPSを用いたトラッキングが主流ですが、今回の日本大会ではモバイル回線の圏外となる山間部や深い谷がフィールドであるため、リアルタイムにチームの位置情報を把握するための新たな技術が必要でした。
ELTRESを選ぶ理由
1つ目は見通し100km以上の伝送を可能なことです。コース距離が250kmにも及ぶ広大なエリアを、数台の受信機で網羅し、チームの位置情報をリアルタイムに把握できました。2つ目は省電力で位置情報を飛ばせることです。スタートからゴールまで3日間に渡る本大会では、選手に持たせる送信機の電池の消費も重要な条件の一つでした。
実証実験の結果
- 選手の安全管理を実現
夜間も険しい自然の中を走り続ける選手は常に危険と隣り合わせです。運営側は選手の居場所を把握し、レース続行の判断または遭難していないかなどをトラッキングシステムで管理し、救護班は体調悪化や負傷した選手の所に駆けつけることで、迅速な対応につながりました。
- メディアなどの運営に活躍
コースの決まっていない本大会において位置情報の事前把握により、選手の最高の瞬間をカメラに収めることができました。
- 観客もレースに参加した気分を味わえる
トラッキングシステムを利用することで選手の心情やチームの作戦などが位置情報に現れます。チーム同士の接戦を遠くから、選手と一緒に盛り上がることができました。
今後の展開について
アドベンチャーレースだけでなく、様々なアウトドアスポーツへ提供すべく、これからも選手の安全管理やイベント運営の効率化支援サービスを提供してまいります。