IoTのメリット、デメリット、活用方法を解説

「IoT」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、IoTについて詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではIoTの基本概念やメリット・デメリットから、IoTで一体どんなことが実現可能なのか、そしてIoTが期待されている分野まで、分かりやすく紹介します。


IoT=モノのインターネット

IoTとは、「Internet of Things」の略称で「モノのインターネット」と呼ばれています。簡単に説明すると、「身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組み」のことです。
インターネットにモノが接続されることによって、ネットワークを通じてサーバーやクラウドと接続して相互に情報交換が可能になり、埋もれていたデータを管理したり分析を行ったりして、質の高いサービスが生まれる可能性が高まると期待が持たれています。


IoTの3つのメリット

IoTには主に3つのメリットがあります。

①利用者の利便性向上

実用化されているIoT技術は、多くの利用者の不便を解消してくれています。特に代表的なIoT技術での利便性向上には、エアコンやモノを遠隔操作するなどといったケースが考えられます。

たとえば、製品のIoT化が進んでいくと、エアコンなどの使用されている部品が機能停止する前に、自動的に部品が配送されたり、故障する前に事前予測できたりするなどの仕組みが期待できるのです。
さらには、使用方法や疑問を購入者が質問し、アドバイスや提案を受けられるようになるといったことも可のになれば、今後さらに利便性が向上していくことでしょう。

②企業のコスト削減

IoTにより企業は、徹底した効率化とコスト削減を実現できると言われています。たとえば、消費者の購入情報を元に、消費者ニーズを細かく予測し需要・供給の最適化を図ることで、不要在庫を持たない経営や適材適所への人員配置などを行うことも可能になると考えられています。
工場の生産ラインもIoTにより導入設備と連携することで、稼働状況を見える化し最適化された生産体制を維持できるでしょう。

③データ活用による新しいビジネス機会

IoTは、今までとは違う視点で、事業が見える化されていくので新しい捉え方により新規事業の発見につながる可能性が高まります。
IoTは今まで計測できていなかったデータなど細かく膨大なデータを取得できます。
このビッグデータ活用によって、今まで気づかなかった需要を把握できるというメリットがあるのです。

IoTのデメリット

  • ハッキングなどによりシステムの運用や情報保護に関する危険が生じる場合がある
  • ネットワークがダウンした場合に受ける損害
  • IoT活用に関するノウハウを継承すべく、人材育成や事業を継続させる仕組み作りがこれから

ですが、ELTRESでは、そういった不安を解消すべく、日々セキュリティの強化やサービスの開発に努めています。


IoTでできるのはどんなことか

ここではIoTでどんなことができるのか、IoTの特徴でもある3つのことについて紹介します。

①モノを遠隔操作できる

IoTでできることで代表的なのが、離れた場所にあるモノを遠隔操作すること。
スマホを使い自宅の製品を操作したりと、生活を便利にするための用途で活用されるケースが多いです。
エアコンを操作したり、録画したりなど身近な生活をより便利にしてくれています。
このようなモノを遠隔操作する技術は、自宅だけでなく工場・学校・病院でも利用されていくでしょう。

②モノの動きや状態を知ることができる

離れた場所にあるモノや人の状態を、IoTを使うことでいつでもどこでも把握できるようになります。
たとえば、自宅の照明を消したか外出先で確認できたり、車やスマホの位置情報を確認できたりするのです。

③モノ同士でデータ共有できる

Bluetoothなど同一インターネット回線を使い、モノとモノの間でデータを送受信し情報を共有することができるのもIoT技術によるものです。
モノ同士でデータを共有して判断するので、スピーディーな判断によってアクションを行うことができます。たとえば、モノ同士のデータ共有で、今後発展していくのが自動運転車だと思います。自動車が信号機のデータを受信して速度を落としたり、道路の混雑具合を共有し合って待ち時間を調整するといった取り組みが進められています。


IoTが期待されている7分野

IoTが期待される分野の中でも注目を集めている7つの分野について紹介します。

①農業・環境×IoT

農業分野では、スマート農業と呼ばれる自動運転の農機や肥料・農薬の散布を行うドローンに注目が集まっています。
IoTの活用が進めば、農作物の成長度合いや土壌の状態などをリアルタイムで確認できてベストな収穫時期を算出できる可能性が高いです。
結果、IoT化により人手や作業時間を削減してもこれまで同様かそれ以上の収穫が見込めることでしょう。

ソニーの農業・環境IoTサービス

サービス特徴
ELTRESソニーの無線通信規格。「長距離安定通信」「高速移動体通信」「低消費電力」が特長でさまざまな場面に活用できます。

②物流×IoT

配送コスト削減やドローンを使った配達人員の削減がIoTにより期待されています。配送時の事故を防げるメリットは大きいでしょう。

IoTが今後進んでいくと、倉庫内の仕分けやピックアップも自動化されていき、労働力不足の解消や排出ガスの低減が促進されると考えられています。

参照:「あの実証実験プログラム(POC)を営業自らが歩き(&車両で走る)、データをとってみました」(制作中)

ソニーの物流IoTサービス

サービス特徴
ELTRESELTRES ソニーの無線通信規格。「長距離安定通信」「高精度な位置情報を計測GNSS標準搭載」「高速移動体通信」「低消費電力」が特長でさまざまな場面に活用できます。

③製造業×IoT

Industry4.0として注目されている製造業。製造業分野で使われるIoTは「Industrial Internet of Things (IIoT)」とも呼ばれています。
工場内の機械・人の動きをデータ化して作業を自動化できるのか注目が集まっています。
今後IoTが進めば、工場に行かなくても別の場所から指示したり状況をリアルタイムに把握でき製造量の調整を自動化することも可能になっていくでしょう。

ソニーの製造業IoTサービス

サービス特徴
Neural Network Consoleディープラーニングを用いた本格的な技術開発を実現するGUIツール。クラウド上のマルチGPUによる圧倒的なパワーで大規模なネットワークの学習も高速で実現。
Prediction Oneデータさえ用意すれば、ワンクリックで高度な予測分析を自動実行するソフトウェアです。
AIによる画像判別ソリューション省人化、工程短縮、コスト削減、品質維持・向上、技能継承などAIで解決したい課題やお悩みを解決。

④スマートホーム×IoT

スマホやタブレットと連携して、リモコンを使うことなく操作できる家電製品が最近増えています。
住居そのものを操作するというよりは、家に設置されている家電や設置しているモノを操作することにIoTが使われていることが多いです。
既存の機器をデバイスと組み合わせて、住む人のニーズに合わせた利便性を提供できるようになったのもIoTによる成果だと思います。

ソニーのスマートホームサービス

サービス特徴
室内コミュニケーションカメラ(MANOMA Biz)ネットワークに接続して外出先からの家の映像を確認・会話が可能。
AIホームゲートウェイ(MANOMA Biz)さまざまな機器やセンサーとつなげることができ簡単にスマートホームを実現。回線工事等不要。
法人向けマルチファンクションライト声や外出先から家電を操作。室内監視や音声出力などスマートホーム機能がオールインワンで利用可能。
LED電球スピーカー商空間を音と光で自由に演出。工事不要で簡単設置可能。

⑤見守り・健康×IoT

医療機関では、遠隔診療システムが普及してきており病院に行くことなく医師とやり取りできるようになってきています。
医療機関で今後IoTの活用が進めば、医師個人の経験を元にした診断ではなく、どの医師でも同じ診断をできるようになるかも知れません。
また、一人暮らしの高齢者やお子さんの安全を守る「見守りサービス」も注目されています。
自宅のモノや普段持ち歩くモノのIoT化が進むことにより、状態をセンサーで把握できるので側にいなくても安否確認や音声や迅速な対応が可能になることでしょう。
参照:北九州市児童見守りサービス(制作中)

ソニーの見守り・健康IoTサービス

サービス特徴
室内コミュニケーションカメラ(MANOMA Biz)ネットワークに接続して外出先からの家の映像を確認・会話が可能。
法人向けマルチファンクションライト声や外出先から家電を操作。室内監視や音声出力などスマートホーム機能がオールインワンで利用可能。
ELTRESソニーの無線通信規格。「長距離安定通信」「高精度な位置情報を計測GNSS標準搭載」「高速移動体通信」「低消費電力」が特長でさまざまな場面に活用できます。

ソニーのヘルスケアIoTサービス

サービス 特徴
Fit with AI Trainer /FAIT(ファイト) 日常の活動記録と体力認知機能の測定で利用者の健康を促進。
Work Performance Plus 栄養士による対象社員への徹底したサポート。生活習慣を改善し体重減少を目指す健康管理プログラム。
カロリーチェックAPI 食事管理機能を簡単に実装。食事管理機能でサービスの利用率・定着率アップ。
BeautyExplorer 「小型」「多機能」「デザイン性」を実現したその場でできる美容肌解析サービス。
トレナト 自宅でできるトレーニング指導。健康経営、特定保健指導にも対応。

⑥防犯・位置管理×IoT

⑥防犯・位置管理×IoT
防犯の面では、自宅のセキュリティ向上や屋外での不審者監視など安全性向上にIoTは活躍します。
遠隔でスマホを使いドアの解錠・施錠ができたり、監視カメラの映像判断技術の向上など徐々にIoTが浸透してきました。
今後は、自宅のみならず職場や屋外での活用も進んでいくと思われています。
また、防犯以外の位置管理は自動運転やドローンなど無人で遠隔操作するモノに注目が大きく今後の発展に期待されています。

ソニーの防犯・位置情報IoTサービス

サービス 特徴
ELTRES ソニーの無線通信規格。「長距離安定通信」「高精度な位置情報を計測GNSS標準搭載」「高速移動体通信」「低消費電力」が特長で様々な場面に活用できます。
室内コミュニケーションカメラ(MANOMA Biz) ネットワークに接続して外出先からの家の映像を確認・会話が可能。
法人向けマルチファンクションライト 声や外出先から家電を操作。室内監視や音声出力などスマートホーム機能がオールインワンで利用可能。

⑦社会インフラ×IoT

都市にIoT技術の活用が進めば、必要なエネルギーの自動管理や警察・医療機関・交通機関の情報をリアルタイムで把握し知れるので迅速なアクションを起こせるというメリットが出てきます。
IoTを用いることで、都市の利便性や快適性を向上させながらも、環境汚染や犯罪の軽減効果も望めることでしょう。
参照:中級者向けウェビナー「ELTRESで何ができる? ELTRESを活用した実証実験のご紹介」<ウェブセミナーレポート>

ソニーの社会インフラIoTサービス

サービス 特徴
ELTRES ソニーの無線通信規格。「長距離安定通信」「高精度な位置情報を計測GNSS標準搭載」「高速移動体通信」「低消費電力」が特長で様々な場面に活用できます。

まとめ

IoTは、世界的に注目を集めている技術革新です。今後、日本でも様々なモノとインターネットがつながっていき安全で利便性は向上していくことでしょう。

ソニーでは、IoTに不可欠な安定通信・長距離伝送を行える「ELTRES」という通信規格があります。 ELTRESには、高速移動体にも対応した伝送・GNSS搭載による高度な通信という特徴もあり、コイン電池1個で動作する末端は低消費でコストを抑えIoT化を目指せます。 この「ELTRES」は、LPWAという新しい通信規格が使用されています。「低消費電力広域通信」としてIoT技術の発展に欠かせない通信規格LPWAについてはこちらの記事で紹介します。ぜひチェックしてみてください。


最後に

ELTRESは安定通信・長距離伝送・低消費電力・高速移動体対応・GNSS標準搭載の特長を生かして様々な業界でご活用いただいております。

【活用例】
・物流:移動車輛の監視
・環境モニタリング:溜池の水位監視
・インフラ監視:街路灯の電力監視と設置位置管理
・農業・畜産:放牧牛のトラッキング
・人の安全みまもり:CO2センサで「3密」を検知
・スポーツトラッキング:アドベンチャーレースでのトラッキング
・IoTプラットフォーム:温湿度、不快指数、安全管理、物流管理、獣害被害対策、見守り等

「興味がある」から「実際に活用方法を検討している」までどの段階でも構いません、お客様のご希望に合わせてお話しさせていただきます。
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