ELTRES端末認証登録プログラムとは?求められる要件や導入事例まで

近年、IoTの注目度が高まり続け、いよいよ実用フェーズへの移行が始まっています。私たちソニーネットワークコミュニケーションズでも、昨年度より「ELTRES」という名の無線通信規格を用いたIoTネットワークサービスの提供を開始しました。ELTRESを自社のサービスや製品に使いたいと考えている企業様も多く、ELTRESのIoTネットワークサービスを活用した対応製品が続々と増え始めています。

ELTRESを活用したいとお考えの企業様向けには、ELTRESサービスの情報提供、プロモーションのご協力などを行う「パートナープログラム」をご用意しております。その中のひとつ、「ELTRES端末認証登録プログラム」は、ELTRES端末の開発・販売に必要なプロセスである「ELTRES認証」と「端末登録」をサポートするプログラムです。今回は「ELTRES端末認証登録プログラム」について、ELTRESサービスの企画担当者であるソニーネットワークコミュニケーションズの内田が説明いたします。


ELTRES端末の開発・量産に必要な「ELTRES認証」と「端末登録」

ELTRESの技術を利⽤する製品はすべて、認証プログラムに合格する必要があります。ELTRES IoTネットワークサービスの端末として、エンドユーザーが安心して利用できるよう、試験、認証/登録のプロセスを経て、市場へ届けられるのです。それでは、「認証登録試験」と「ELTRES認証/端末登録」についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

「認証登録試験」とは?求められる4つの要件について

ELTRES認証/端末登録の申込みで必要な証明書を取得するための試験が「認証登録試験」です。そこでは、ELTRES IoTネットワークサービスを展開するソニーネットワークコミュニケーションズと、ELTRES通信モジュールを開発したソニーセミコンダクタソリューションズの2社合同により、端末がELTRES通信規格に準拠しているかどうかと、ELTRES IoTネットワークサービスへの適合性を主に次の4つの要件を確認します。

(1) 搭載機能
端末からどのようにデータを送信するか、送信プロファイルの設定内容が適切であるか。

(2) 相互接続性
通信プロトコルがELTRES通信規格に準拠しているか。

(3) RF性能
通信性能を示す「RF性能」がELTRES通信規格に準拠しているか

(4) 放射特性
端末に搭載するアンテナの性能(放射パターンと放射効率)がELTRES通信規格及びELTRES IoTネットワークサービスに適合しているか。

「ELTRES認証/端末登録」の概要

「認証登録試験」に合格した端末には合格通知が発行され、「ELTRES認証/端末登録」に進むことができます。

このプロセスでは、提出された端末認証、端末登録申し込みに基づき、端末および付属品へのELTRESロゴ表示がなされているかの図面確認などについての書類審査が行われた後、端末の認証、登録の手続きが行われます。

この「ELTRES認証/端末登録」が完了次第、メーカー側で市場投入が行えるようになります。

「ELTRES端末認証登録プログラム」では、「認証登録試験」と「ELTRES認証/端末登録」をサポートする体制が整っています。 なお、認証に合格した端末に変更を加えた場合、再認証が必要になります。


ELTRES端末パートナーは2020年8月末で約100社

2020年4月のプログラム開始以来、日々お問い合わせやパートナープログラムへの参加が増え続けています。IoTや、その実現のための安価かつ省電力な通信を実現するLPWAへの関心の高さがうかがえます。

2020年8月末現在で約200社がパートナープログラムに参加いただいており、そのうち端末パートナーとしては約100社に登録いただいています。

パートナープログラムやパートナー一覧の詳細情報はこちらをご覧ください。

・パートナープログラム(https://eltres-iot.jp/partner/


多種多様なELTRES端末が続々開発中

ELTRES対応製品はサイトに(https://eltres-iot.jp/product/)掲載されていますが、ラインアップに追加予定の開発中の製品もたくさんあります。

従来の3GやLTE通信ではコスト面に問題があると考えられていたメーカー様などが、「ELTRESなら要件をクリアできる」ということで開発に着手しているケースも増えています。

たとえば、水位を監視することに特化した「水位監視用電池式IoT通信システム」(https://eltres-iot.jp/product/product-021/)のように目的が明確なデバイスはもちろん、「これからIoTデバイスの活用について実験をしたい」というニーズも増えています。

そんなELTRESを使って通信実験をしたいという技術者向けに「Megaシールド for Arduino Mega2560」(https://eltres-iot.jp/product/product-008/)のような開発機器もつくられています。

日々、ELTRESの活用事例やソリューションは増え続けています。中でも、物流の配送ルート最適化(https://eltres-iot.jp/work/work-006/)は、新型コロナウイルスに関する状況を考えると、たくさんのメリットがあります。物流を最適化することで、エンドユーザーに早く必要なものが届けられますし、サービス側にとっては燃料代の節約、ドライバーには負担軽減などが考えられます。

他にも、まだ実験フェーズではありますが、ELTRESの動体通信に強いという特性を生かした検証などが進んでいます。


ELTRESを使って、新しいIoT端末をつくってみませんか?

主にコンシューマー向けの5Gとはまた違う、B to Bでの活用が期待されるLPWAならではの実証実験やソリューションからは、今後のIoTの可能性を強く感じられるかと思います。ご興味のある企業様は、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

問い合わせ、申込み窓口
端末認証登録プログラム事務局メールアドレス:snc-eltres-product@sony.com


最後に

ELTRESは安定通信・長距離伝送・低消費電力・高速移動体対応・GNSS標準搭載の特長を生かして様々な業界でご活用いただいております。

【活用例】
・物流:移動車輛の監視
・環境モニタリング:溜池の水位監視
・インフラ監視:街路灯の電力監視と設置位置管理
・農業・畜産:放牧牛のトラッキング
・人の安全みまもり:CO2センサで「3密」を検知
・スポーツトラッキング:アドベンチャーレースでのトラッキング
・IoTプラットフォーム:温湿度、不快指数、安全管理、物流管理、獣害被害対策、見守り等

「興味がある」から「実際に活用方法を検討している」までどの段階でも構いません、お客様のご希望に合わせてお話しさせていただきます。
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