LPWA活用事例｜ソニーのLPWA「ELTRES」がIoTソリューションで活用された事例をご紹介

IoTのネットワーク通信手段として多く活用されるLPWA。他の無線通信規格と比較すると、「長距離通信」、「低消費電力」のメリットがある一方で、通信速度の遅さや一度に通信できるデータ容量が非常に少ないというデメリットがあります。

LPWAについての詳しい内容は下記の記事でご確認いただけます。
→ LPWAとは？｜低消費電力、長距離安定通信を備えたIoT向け無線通信

この記事では、LPWAがIoTソリューションのネットワーク通信技術としてどのように活用されているのか、ソニーのLPWA「ELTRES（エルトレス）」の活用事例で具体的にご紹介します。

ため池の水位を遠隔監視するためのIoTシステムで活用

兵庫県で検討されていた遠隔でため池の推移状況が監視できるIoTシステムの実証実験に活用されました。

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→ 兵庫県 ため池の水位を迅速に把握

兵庫県は日本で最も多くのため池を有しており、その数は24,000ヶ所にものぼります。今までは雨や川が少ない地域の農業用水を確保するために作られてきましたが、近年の記録的な豪雨が頻発するようになり池が決壊する事態も発生しました。

そのため、事前に関係者がため池の水位状況を遠隔で観測し、周辺住民に避難勧告を発令する等の防災対策のための水位監視システム構築が進められ、その実証実験が行われたIoTシステムのネットワーク基盤としてELTRESが採用されました。

ELTRESが選ばれた理由

• 低消費電力通信が可能
• ソーラーパネル等のIoT機器の電源確保が不要で機器構成がスリム化
• 大規模な設置工事が不要
• 携帯電話の電波の届きにくい山間部でも長距離通信が可能

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→ 兵庫県 ため池の水位を迅速に把握

街路灯の電力使用量と設置位置を見える化するシステムに活用

特定省電力無線を用いた照明制御システムなどのIoT関連システムの導入や商品化を行ってきた岩崎電気株式会社の「街路灯の見える化システム」に活用されています。

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→ 街路灯の電力監視と設置位置管理

いままで岩崎電気様が開発してきたIoTシステムではネットワークのカバーエリアが狭いなどの課題を抱えていましたが、ELTRESを活用することで基地局の設置が不要になったり、広域エリアでのサービス提供が可能になりました。今後、国や地方自治体にて試験運用を提案し商品化を目指しています。

ELTRESが選ばれた理由

• 見通し100kmの広域通信が可能
• 基地局の設置が不要

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→ 街路灯の電力監視と設置位置管理

アドベンチャーレース参加選手の位置情報を取得

地図とコンパスのみでゴールを目指すアドベンチャーレースで活用されるトラッキング（位置情報把握）システムの実証実験にELTRESが採用されました。

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→ アドベンチャーレースのトラッキングにIoTサービスを提供

アドベンチャーレースでは必須の選手の安全管理にはGPSが用いられてきましたが、実証実験を行った大会ではモバイル回線の圏外となる山間部や深い谷がフィールドとなったためリアルタイムに選手の位置情報を把握するには新たなトラッキング技術を必要とされていました。

ELTRESが選ばれた理由

• 見通し100km以上の広域データ伝送が可能
• 省電力で位置情報の取得が可能
• 事前の位置情報把握によりカメラ撮影などメディア運営にも貢献

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→ アドベンチャーレースのトラッキングにIoTサービスを提供

その他ELTRESを活用したLPWAの活用事例

ELTRESを活用したIoTソリューションはネットワーク通信としての活用だけでなく、パートナー様の様々なIoT機器やモジュールを組み合わせることで様々なニーズに対応することが可能です。

上記のELTRESの活用事例以外にも様々な業種や利用シーンでの活用事例がございますので、ぜひご覧ください。

→ ELTRE活用事例／ソリューションご紹介ページ
→ 事例資料ダウンロード

最後に

ELTRESは安定通信・長距離伝送・低消費電力・高速移動体対応・GNSS標準搭載の特長を生かして様々な業界でご活用いただいております。

【活用例】
・物流：移動車輛の監視
・環境モニタリング：溜池の水位監視
・インフラ監視：街路灯の電力監視と設置位置管理
・農業・畜産：放牧牛のトラッキング
・人の安全みまもり：CO2センサで「3密」を検知
・スポーツトラッキング：アドベンチャーレースでのトラッキング
・IoTプラットフォーム：温湿度、不快指数、安全管理、物流管理、獣害被害対策、見守り等

「興味がある」から「実際に活用方法を検討している」までどの段階でも構いません、お客様のご希望に合わせてお話しさせていただきます。
まずはお問い合わせください。